アラン・ドロン映画を、U-NEXTの1か月無料お試しを利用して連日鑑賞。
「恋ひとすじに1958年西独、仏」
「若者のすべて1960伊」
「太陽はひとりぼっち1962伊仏」
「地下室のメロディ1963仏伊」
「黄色いロールスロイス1964英」
「悪魔のようなあなた1967仏」
順番に、見たことがない、もしくは内容を覚えていない映画を、年代順に追っている。
まだ20代のアラン・ドロンは、チャラ男やチンピラを演じると、地でやっているみたいにイキイキしている。
アラン・ドロンにどっぷりハマった1970年代後半、1935年生まれのドロンは、すでに40代、ギャングや刑事のイメージが定着し、渋~いオーラを発散させていた。
「悪魔のようなあなた1967仏」では、30代前半になっていた。同じ年の1967年、セリフが極端に少ない、所作と目の動きが多くを語る殺し屋「サムライ」があり、美貌を100%以上に生かした役柄を演じている。
この2つの映画の対比が、面白い。
「悪魔のようなあなた」は、富豪の夫と妻、その愛人である医師が夫を殺し、バーで見知らぬアランドロンを、ピックアップし泥酔させ、バイク死亡事故に見せかけ、替え玉にしようと試みる、が、一命をとりとめた、ところで映画は始まる。諸事情は、徐々に明かされていく。
「ただのチンピラで兵隊上がりの流れ者、誰も身元を知らない」
ラストで、妻が、夫の替え玉にするには好都合であったことを、明かす。アランドロンが映画界入りする前の経歴そのまんまで、とても興味深かった。
容姿に恵まれていても、映画界にデビューすることなく普通の人生を歩んだとしたら、多くの人を魅了する「見た目」を身に着ける機会はなかっただろう、だろなぁ、
と、そんなことまで妄想してしまった。
「外見」とは、これまで生きてきた人生、心持ち、経歴、をひっくるめた全てが、反映されるもの、目鼻立ちや体型など、元々持っているモノを生かすも殺すも、以降の人生次第ってことですな。