仙台駅に近い「Café青山文庫」に、新幹線に乗るまでの空き時間に立ち寄った。
ブックカフェ自体珍しくない昨今、「カフェ青山文庫」という名前に惹きつけられるものは感じなかった。
でも、口コミサイトの画像付きコメント、溢れんばかりのホイップクリームが盛られたウインナーコーヒーにノスタルジーとクリーム好き本能がくすぐられた。
それほど期待値が高かったわけじゃない。
ワタシは、B級グルメの甘党、その傍ら、美味しいグルメや酒でワイワイやるのも、ステキな空間と食事を提供するレストランに、友人と行くのも大好きだ。
幸せそうに食べる人を眺めるのが好きだ。食べ物そのものより、たぶん目の前で食べている人の味覚と経験値に興味がある。
このカフェは地元の人で賑わっていたから、どこが経営しているのだろう、と気になり検索した。
秋田県に本社を構える、飲食店運営チェーンの「株式会社ドリームリンク」という会社だった。
トリス軒、代々木ミルクホールなどレトロ系の飲食業を多く手掛け、その豊富な経験値を持って「カフェ青山文庫」の世界観を構築した。
学校、店舗、工場など、どこか見覚えのあるテーブル、扉、小物が配され、あっと驚くようなビジュアルの映えメニューと確かな味とボリュームが、若い世代から昭和平成をリアルに生きた世代まで支持されているようだ。
ただ、そういう計算されたレトロ空間は珍しくない。
ワタシも、この「文庫 C a f é 業態提案書」を読むまでは、これほどは惹きつけられなかった。一部を抜粋してみる。
現代の高度に発達したデジタル環境に生きる私たちは、 いつ、どこにいても、なんらかのかたちで、“私という情報”に紐付けられています。
そう、私たちは「ユーザーID」がなければ、もう満足に日常生活を送れないほどデジタル環境に依存しています。
さらに、SNSの普及によって、いつ、誰が、どこで、なにをしているのか、 知人・友人だけでなく見知らぬ人の行動すら、窺い知るのはもう難しくありません。
“私という情報”を常に持ち運びながら、見知らぬ人からの視点で私自身を演出して生きる現代の私たち。
そんな私たちが、ふらりと「紛れ込める」ようなお気に入りの場所をつくりたい。 それが、「雑多」な本やモノで溢れる文庫カフェ誕生のきっかけとなった思いです。
人間がひとりで本当にくつろぎを感じ、安らいだ気持ちで時間を過ごしている時、 「親密さのある孤独」とでも言うほかない心境になることはないでしょうか。
文庫カフェに集められたモノの多くは、長い間私たち人間と一緒に働いてきた日用品や仕事道具です。
その働きぶりを物語るわずかな痕跡を目にしたお客様は、この空間なら余計な気遣いは必要ないと感じ、 慣れ親しんだ場所で優しく包まれているようにリラックスできるのです。
最近、ことあるごとにスマホに質問を投げかけ「正解」が得られる快感から、逃れられない自分に辟易、
なんとかして、スマホのメモじゃなく紙のメモ帳、kindleじゃなく紙の本に、回帰しようと悪あがきしてた矢先だったから、この文章は響いた。
「雑多」な本やモノで溢れる文庫カフェ、とは、断捨離空間と真反対とは言わないまでも、かなり逆行している。
ワタシも、過去にモノを捨てまくって、一応はスッキリ空間に落ち着いたが、再び、モノとガラクタ、百均小物に溢れた空間で日々寝起きしている。
意に沿わない小物や道具、家具はかなりストレスになる。
A級空間とグルメの高価格帯のお店で客層を選んでいるカフェやレストランを、横目で嫉妬混じりに眺めつつ、
最近惹かれるのは、地元民が立ち寄るフードコートのようなゴチャゴチャ空間だ。
Café青山文庫は、その中間あたり?考察は続くが、とりあえずは、
ご訪問、お待ちしてます!