新春早々のセールに乗っかって服を買った。ユニクロ、新色ライトブルーのフレアハイライズジーンズ、チャンピオンやGAPの丸首スエット、ローゲージのメンズコットンセーター、無印のメリノウールミドルゲージクルーネックセーター……欲しくて、買いたくて、駆り立てられるように買った。
一見衝動買いに思えるけれど、実は何年も頭の中にしまいこんでいたアイテムがほとんどだ。例えば、スエット(トレーナー)は、何年もかけて買ったウールやコットンのセーターをより長く着ていたいから、とくにスエットシャツは必要ない、と自分に言い聞かせていた。
でもトレーナーとセーターではまるで印象が違う、特に真っ白なチャンピオンのトレーナーにずるずると裾の長いLee202を合わせたときの弾むような気分が好きだ。
スエットと言ってもフード付きではない。実際にフードを頭にかぶるシーンはゼロ、使わないフードを肩に背負ってるなんて嫌だ。
無印のミドルゲージのウールセーターにしても、数年前に買ったユニクロのラムクルーネックセーターを家で着ていたい、と思ったのがはじまりだった。
昔から冬の家着に明確なイメージがあった。
毛玉だらけの着古した丸首のウールセーターをバサッと色褪せたジーンズやコーデュロイのパンツの上に着ること。イギリス映画などに出てくる主人公の着古したスタイルに影響された。
現実は厳しい。
ウールのセーターはチクチクするからあまり着られない。なのに50肩になったのをきっかけに、ストレッチ、ラジオ体操、見よう見まねのヨガ体操を毎日欠かさずやるようになったらウールセーターがチクチクしなくなった。不思議である。
喜び勇んで、無印でミドルゲージのウールセーターを買い足し、元々持っているユニクロのウールセーターを家着にしたらすごい勢いで毛玉だらけになった。とても嬉しい。