広島五日市「お好み焼き ひじり」、昭和の母さんがフライパンひとつで作ったお好み焼きと。

2024年10月15日火曜日

昭和 平成 昭和 平成の味覚 食べる

 

 

「お好み焼き ひじり」広島市佐伯区五日市町石内1436-2、

故郷広島に帰ると、真っ先に食べたくなるのは、お好み焼きだ。いわゆる「広島風お好み焼き」は、東京でもなくはないけれど、ホットケーキ型のお好み焼きに比べて、圧倒的に数が少ない。わざわざ探してまで食べようという気にはなれない。

広島では、お好み焼き=広島お好み焼きである、と思い込んでいたけれど、今でもそうなのだろうか?

30年以上東京に住みつき、広島の記憶は更新されないまま昭和で止まっている。

故郷と言いつつ、父母は、あっちの世界、実家はもうない。近年は、母の妹である叔母の家に泊まっている。

彼女が、五日市駅北口のロータリーに車で迎えに来てくれた。昼前だったので、早速、広島で、一発目の食事にありつくことに。

「ひじり」のお好み焼きは、これまで食べた広島お好み焼きで、もっともおいしかった。

ソバと皮がパリパリ、キャベツの甘味とタマゴのマッチングが絶妙で、ボリュームたっぷりだった。

でも、1970年代から80年代の、広島お好み焼きのメニューと様変わりしている。色んなバリエーションがあるけれど、注文するのは、基本のぶた玉だけだ。

キャベツ、もやし、豚肉、タマゴ、天かすその他、ソバ。

母親が、フライパンで作るお好み焼きには、ソバ、うどんは入ってなかった。小麦粉と水で適当に溶き、鉄のフライパンに流し、厚さ3ミリくらの皮が、ブヨブヨと泡立ちはじめる。

生焼けの小麦粉の皮の上に、キャベツ、豚肉の薄切り、天かす、タマゴなど、載せていき、最後に、フライ返しで、ひっくり返して終わりだった。

生焼けの小麦粉の皮、キャベツ、豚肉、タマゴ、天かす、オタフクのお好みソースが、混然一体となった味だった。ホットプレートもなく、鉄のフライパンひとつで作るお好み焼だった。







このブログを検索

QooQ