スパゲティがアルデンテじゃないといけない、って、誰が決めたん?ここはそばとうどんの国、日本じゃけーね。
本場の讃岐うどんに、はなまるうどん、コリッ、コリッの食感は非日常、家で食べるうどんは、ずーっとクネクネだった。
要するに、コリコリうどんと、ゆでゆでうどんは、「極舌」的に別の食べ物、それぞれ好きだ。
我が家のスパゲティは、昭和、平成、令和と、本場イタリアンの誘惑を乗り越えて、現在はクネクネ系うどんの傘下にある。
というのも、わたしの初スパゲティはうどんの延長線上だった。ナポリタン=スパゲティな時代、母さんは、マ・マーのゆでゆでうどん風スパゲティを、手入れを怠った真っ黒焦げの鉄フライパンで別添えケチャップ味のソースで炒めた。1960年代後半の話だ。
ケチャップ味のソースだけど、今「日清フーズ」のホームページで現在も売られている「マ・マー ゆでスパゲッティ イタリアン」を確認したら、粉末ソースだった。
記憶違いかも知れないけれどソースは、ケチャップを水で伸ばしトロミと甘味をつけたような液体ソースだった。
70年代後半、乾麺から茹でたスパゲティとミートソースという黄金のメニューに出会うまで、スパゲティ=ナポリタンを食べたいとは思わなかった。
酸味のあるケチャップが前面に出た料理が、苦手だった。オムライスやチキンライスも、当然好きな食べ物ではなかった。
マ・マー ゆでスパゲッティは、具材を適宜いれて完成させる前提だったと思うけれど、タマネギ、ハムなどが入っていたか覚えてない。
と言うのも、母さんはマ・マー ゆでスパゲッティを、父さんも食べる夕食には、決して登場させなかったから、食卓に登る頻度が少なくてあまり記憶していない。
昭和13年生まれの母さんは、なんでも大口でおいしそうに食べる人なのに、料理には興味がなかった。
今のわたしは、ケチャップ味が大好きだ。昨日袋焼きそばで、ナポリタンを作った。表参道の中西の焼きそばナポリタン以来である。
参考:日清フーズ