GAPメンズ開襟シャツ moonless night 浮いてないから似合う、について考える

2021年7月3日土曜日

GAP ユニクロ

去る6月28日、第一回目のワクチン接種をした。ファイザーだ。散々心配して、打った直後ドキドキしながら待ち合い室で20分ほど待機したけれど、なにごともなくてホッとした。

帰りにサマーセール中のGAPに立ち寄った。

デニム、ポプリン、シャンブレーなど色々な生地のシャツがある中、光沢をもったブラックのメンズ半袖開襟シャツが目を引いた。

触るとひやっと冷たい感触で、表示を見るとナイロン75コットン25だ。

墨黒、墨汁のような色味で地味なルックスなのに、その黒味と光り加減に一目惚れした。




ユニクロのブラックコットンブロードシャツと重ねると、より違いがわかる。

久しぶりに似合うと思った服に出会ったので、色違いも買ったのだ。
かつて、ロック系カラスコーディネートがもっとも落ち着くスタイルだった。ところが55歳を超えた頃から、顔回りにブラックを持ってくると、自分がとてもみすぼらしく感じられることが多くなった。

黒中心の配色に飽きも感じていたので、とりあえずは、無節操な20代のカラフルライフに回帰している昨今だ。

お顔に色彩を。心を開放して自由に着たいものを着るんだ、少々の悲壮感を漂わせ、笑、クローゼットの無秩序化に取り組んでいる最中だった。

結果的に、GAPのナイロンコットンの墨黒シャツは、買うべきシャツであった。セール価格の2290円にも大いに励まされ、失笑、直感を信じ、再び、ブラックワールドに迷宮入りした。


GAPのメンズスリムフィットジーンズ、2018ベルばらユニクロUTシャツと合わせて、翌日、家族とランチに行った。


服に全く興味のないひとに、新しいの着たけど、どう?と聞くと、浮いてないから似合う、と返ってきた。なるほどと思った。

ジーンズ+ブラックのシャツは、何も考えたくないとき、着るスタイルのひとつだった。

つまり、あれこれ組み合わせを考えたくない、でも失敗したくない、周囲にあれ?って思われたくない、とりあえずブラックのシャツと、その時々で自分自身に馴染んだジーンズさえ着ていれば大丈夫的な、核になる服装であった。

こういう自分だけのスタイルは、長年の神経症的なチェックと時の経過に合わせたマイナーチェンジを経て成立した。

浮いてないから似合う、この何気なくて服に全く興味のない、いちばん近い人間の言葉は、信じられる。去年、一斉に3、4割販売価格の引き下げに踏み切ったGAPにエールを送りたく思う。

参考:GAPメンズフロントボタンシャツ


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