# ジェルブレ、小麦胚芽ビスケットのフランスブランド力

2022年6月24日金曜日

食べる


 フランス在住でミュージシャンで作家の辻仁成さんのリサイクル日記「超気になる、パリジェンヌのおやつ」を読んだ。

日記によると、

辻仁成さんのパリジェンヌである女友達は、日頃のおやつにジェルブレ、という小麦胚芽配合の地味ーな見た目のビスケットを食べている。

保存料、着色料、ショートニング、マーガリン不使用である。



パリジェンヌというと、ついついおやつの時間も、ピエールエルメとか、名だたるガトーを優雅に食している、とイメージを抱きがちだが、

もちろんそんなことはなく、健康と美容を気遣い、フランスでおばあちゃんの時代から愛されている国民的健康志向ビスケットを、例えばバニラ味の調整豆乳を、コーヒーで割った豆乳カフェオレと食べる習慣の女性は多いそうだ。

辻仁成さんは、さっそくジェルブレとバニラ味の豆乳を手に入れ試される。


この話で思い出したのは、フランス人の朝食=クロワッサンとカフェオレにかつて憧れたけれど、

実情は、昨夜の夕飯の残ったバゲットに、バターとジャムを塗り付けて、カフェオレにビチャビチャ浸して食べるのが一般的という情報を得て、

ちなみに、スライスしたバゲットに何かを塗ったものの総称をフランスではタルティーヌと言い、その言葉の響きに惹かれ、

クロワッサンよりバゲットの方が安いし、またまた真似したくなり、しかし、日本人だから夕飯にバゲットは食べない、残りものではないわざわざ前日買ったバゲットで、フランスブランドのストーリーを味わったものだった。

ここまで書いて、思うのは、素朴な見た目のビスケットも、フランスブランドのストーリー付きだと、美味しい、ということだ。

個々の成り立ちを知ってシチュエーション付きで食べるのと、ただのボソボソした素朴な味だね、と思いながら食べるのとは、全く違う。フランスという国のブランド力を想った。

参考:ジェルブレ 大塚製薬HP

Gerble france




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