ワゴンに大量に積み上がったユニクUワイドフィットテーパードジーンズを見つけたのは、2020年のことだった。
試着したら素晴らしくスタイル良く見えたから、2着買いした。ジーンズを試着して失敗することはまずないのに、このユニクロUのワイドフィットテーパードジーンズは、すぐに後悔した。
というのは何度も出歩いて試したけれど、下半身が強調されて気にいらなかった。とは言え2着も買ったので、しばらく寝かせた後2022年になると家で履くようになった。
ところが連日履いてると、このワイドフィットテーパードジーンズが、体型的に似合うかどうか、といういつもの観点から離れて、このジーンズを見るようになった。
次第に、ユニクロUワイドフィットテーパードジーンズの魅力が身に染みるようになった。
❶コットン100デニムの肌触りと手触りだ。ユニクロのジーンズは、春夏と秋冬で、デニムの厚みが変わることがあるけれど、
このワイドフィットテーパードジーンズは、コットン100のガシッ!とした厚い生地で、しかも通気性の良いデニムらしい風合いが、直にヒップと脚全体で感じられる。
懐かしくも新鮮な感覚で、ジーンズを履いてるぞ!という喜びが込み上げてくる。デニム生地の魅力。
家の中と、せいぜい近所歩きにしか履かないから、このジーンズを履いた自分がどう見えているか、ということもあまり気にならない。
つまり、純粋にジーンズとしての履き心地と魅力にフォーカスできるようになった。
❷そう、履き心地なのだ!街中で履く時は、自分のカラダ+ジーンズで評価するから、モノとしてのワイドフィットテーパードジーンズの良さに気づかなかった。
このワイドフィットは、特徴的な深い股上、おへそ付近からヒップにかけて、すっぽり包み込み、その後、太ももが生地の中で泳ぐぐらいのゆとりを持たせ、膝上から一気に細くなり、足首付近でプツッと切れる。
ヒップから太ももにかけてのかなりのゆとりが、履き心地の良さに直結している。古い例えだけど、昔おばあちゃんが、農作業のとき履いていたモンペを思わせる要素もある。
強調される腰回りも、膝上から一気にテーパードがかかり、足首付近でプツッと切れてるから、意外に下半身ももたつかない。
深い股上ゆえ、真っ当なウエストとヒップ位置にジーンズがおさまるからベルトも必要ない。
サイズは31インチ。
サイズ表によると、ヒップ107センチ、股上29.5センチ、裾幅19.5センチ、股下70センチ。
わたしのサイズはヒップ97センチ。ウエストは70センチである。
ずっと履いてるから、外で履く時とは違うシワや擦れが出てくる。ジーンズは履けば履くほど良くも悪くもカラダに寄り添ってくれるのだ!
ところで、ユニクロには、現在、ワイドフィットテーパードジーンズはないけれど、この2点が見つかった。履いてないからなんとも言えない。どんな感じかな?