久しぶり〜に故郷の広島に帰るにあたって、ここんとこ頭んなかは、何着て行こう？、数パターンの服装が、ぐるぐるメリーゴーランドのごとく回りに回り、ここ1週間は、何するにしてもうわの空という状態が続いた。
思うに、旅支度の服装って、凝縮された自分スタイルのエッセンスみたいなものだ。
今回長く続くコロナ禍で、帰る決心をしたのは、とても会いたい人たちが、みーんな80才に近づいて時間がないという現実に直面しているからだった。というわたしも還暦越え……。
とにかくここ数年夢見るだけで実現できずにいた、一番会いたい人たちに会いに旅行、もはや広島へ帰るというより、広島へ旅行する！のだ。
そうそう、旅のスタイルは、究極のマイスタイル、という話だった。
全ての核になるジーンズは、ユニクロのメンズスキニージーンズとフレアジーンズ。そのスキニージーンズは、ジャストサイズ、32インチと大きめサイズ33インチ、ブルーとネイビー、4本を持っている。
フレアジーンズ。これが大問題だった。今年のあたしは、ユニクロメンズでスキニージーンズを買って以来、ダメだと思い込んでいたテーパード系ジーンズの良さに、今さら引き付けられている。
だから、春にユニクロでスキニーに目覚めていらい、ユニクロリネンシャツやMUJIの洗いざらしシャツなどに合わせて、ガンガン着まくったので、ユニクロメンズスキニーはわたしのカラダの一部になってしまった。だから、スキニージーンズは絶対である。
スキニー以前のわたしは、長い間、フレアジーンズ、ブーツカットも含む、裾が広がり気味のジーンズに固執していたから、10本ほどのフレアジーンズを所有している。
ひと口にフレアジーンズと言っても、Lee202メンズベルボトムから、
ユニクロレディースのフレアジーンズ、2019年、2021年、ユニクロJWアンダーソンのベルボトムジーンズ、まで、色々あって、
脱いだり着たりした挙句、結局わたしは、ユニクロ2021年のストレートジーンズに近いフレアジーンズを選択したのだった。これがそう。買った直後に撮影した。
街中を歩いていると、若い女の子たちがフレアジーンズを履いている。かなりキュート、見惚れる。
でも、問題は、還暦越えのわたしのような、70年代にベルボトムジーンズの洗礼を受け、以降何度となく、ベルボトム、フレア、バギー……と、裾が広がってるパンツの経験が豊富な年代が、フレアジーンズを履く場合だ。
2019年に買って履き倒したユニクロレディースフレアジーンズを、旅行に履いて行こうかな、と久しぶりに履いてみたけれど、なんだか古臭い……。これがそう。
若い子達のジャストサイズのフレアジーンズは新鮮なのに、わたしが履くと、過去のスタイルに固執してるひと……ショックである。
で、2021ユニクロレディースフレアジーンズ、2019年と2021年のフレアジーンズ、並べても、違いはわかりにくいけれど、履くとはっきりわかる。
2019年に、フレアジーンズをユニクロで初めて履いたときは、フレアジーンズなのに楽ちんじゃん、というのが最初の感想だった。
というのも、わたしの感覚では、従来型のフレアジーンズは、上の画像、Lee202ベルボトムを見るとわかるけど、ヒップ、腿、膝までピッタリ、膝下から裾が広がるのが、おおよその基本だった。
ところが、2019ユニクロフレアジーンズは、ヒップ、腿、膝にかけて密着せず適度なゆとりを保ちながら、膝下からゆるやかに裾が広がる、ラクチンフレアジーンズだった。
これまで、ヒップ、腿を締め付けたフレアジーンズが当たり前、明らかにフレアジーンズだね、っていうラインに慣れてたわたしにとって、2019ユニクロフレアジーンズの出会いは転機となった。大袈裟じゃない、裾の広がったストレートジーンズ的な、さりげないラインが好きになった。
しかし、2021年ユニクロフレアジーンズは、さらに裾の広がりが控えめになり、限りなくストレートジーンズっぽくなった。
しかし、あくまでフレアジーンズなので、テーパードっぽいストレートジーンズと違って、足が長くなく、頭の大きいわたしのような体型だと、抜群の安定感なのだった。
この2021年型ユニクロレディースフレアジーンズに慣れると、今更2019フレアジーンズを履くと、フレアジーンズですよ！的なアピール感が恥ずかしくなったのである。
で、2021年ユニクロフレアジーンズ、今年のわたしの気分では、ジャストサイズより2サイズ大きめの32インチ、骨盤に引っ掛けて履く方が、断然良い感じなのである。
どうして、ずーっと履いてきたジャストサイズのフレアジーンズが、今年は古臭く感じるのか、なぜはじめて履くであろう若い世代のフレアジーンズは古くさくないのか、そりゃあ、着てる本人が新しいからだ！
