2024年の手帳がぼつぼつ店頭に並びはじめた。昔から手帳売り場に小一時間いられるくらい手帳が好きだ。
季節外れの半額シール付き手帳など見ようものなら、いてもたってもいられなくなり、今使っている高橋の手帳からロルバーンに乗り換える?
いやいや、今使っている「高橋T'ファミリー手帳1」も年末に伊東屋で一時間以上かけて悩みぬいたあげく買ったものだ、乗り換えるなんてストレス過ぎ、
では、高橋とロルバーン両方使ったらどうなる?つまりスケジュールは「高橋」に書いて、読んだ本、ドラマ、日記的なことは、ロルバーン的な......
なにしろ近頃のロルバーンはイラストがツボでキュン死しそう、最近キュン死って聞かなくなった、こういうカワユイ手帳こそ、バッグに入れて持ち歩き、見せびらかし手帳にするのだ(誰も見やしないけど)
と、見栄と絵空事の世界に突入していくのである、手帳ほど妄想衝動買いに適したツールはない、
とわたしは断言できる。衝動買いしても、服、バッグ、靴ほどお財布が痛まない。いや正確には痛まなかった。
というのも、年々手帳の価格も上がってきている。2000円超え?!いやいや、3000円、4000円、カバーの仕様次第で5000円越えとかザラである、値上がりと高級化の一途をたどっている。
なので、いっそのこと、手帳やめて無印の卓上カレンダー+ノートブックにしようか、と、半ばやけくそ気味に検討中である......。
なんだか、来年の手帳のことを考えると、頭がゴチャゴチャしてきたので、過去に使った手帳で忘れ難いモノを時系列にリストアップしてみる。
どれも、罫線、フォント使い、とレイアウトが一目見て整頓され、書く、という、手帳として一番大事なところに神経が届いているモノばかり。
①【直営店限定】税込2750円 EDiT 手帳 2024 スケジュール帳 2024年1月始まり 1日1ページ B6変型 ポケット付きPVCカバー
2013年度ころ?に使ったEDiTのジッパー仕様ビニールカバーの一日1ページ手帳。昔の画像が見つからないけれど、現在のタイプで一番近いのがこれ。
③No.10 Precious Diary(プレシャスダイアリー) 1870円(税込)
2017年度版/税抜き1580円。
ってか、今でも大好きである。ただ現在は、手帳に過大な期待を抱かなくなった、笑。
そこで、やっと現実を見据えて手帳のことを考えられるようになったオトナ女子な、60代でも、オトナ女子って言って差し支えないんだろうか?
それとも手帳大好きバァバとでも言っとけば、世間は納得するだろう、ともかく妄想たくましい60代オンナの手帳の軌跡であった。
記録すべきか記録すべきでないか......
2011年くらいから、食べたものをはじめ日々の記録を詳細にとりはじめるようになり1日1ページに、あらゆることを書くことで心配症のバランスをとろうとしていた。
しかし、年々、食べたもの、体重、体脂肪率、日々の作業、感動したこと、ストレスに感じたこと、見たもの、聞いたもの、行ったところ、生活にまつわるあらゆることを書かずにはいられなくなり、わたしは記録に縛られるようになった。
2022年今までの手帳を捨て、心機一転、月間ブロックとウイークリー中心に乗り換えて2年目。
還暦越えで、若い頃とは違う新たな心配ごとに悩まされるようになった。忘れるのがこわい。
時間の経過とともに、どんなに感動した映画や本、ドラマであろうとも、忘れるときは忘れるし、ふとしたタイミングで降って湧いたように思い出し、昔ハマった世界に再び没入することもある。
記録が便利だと思うのはそういう点で、自分自身がどんなことが好きか嫌いか、どんなシーンで腹を立てるのか、
どういうストレスに弱いのか、どんな些細なポイントに惹かれるのか、自分自身を観察するのに、日々のあらゆることを記すのは有効だ。
と同時に、人生のあらゆるポイントを後で書かなくてはならない、という縛りが人生を不自由にする、というのも、この身をもってひしひしと感じた。
記録しておくと自分自身を客観的に分析できる、という利点はもとより、後々、何年の何月何日、何をしていたか、ということを調べることもでき、その点はすごく安心できる。
と、同時に、一日1ページ手帳から解放されて、旅にでようが、目くるめくような素晴らしい体験をしようが、後で書かなくてよい、という解放感は、得難いポイントだ。
なりゆきにまかせること。一瞬一瞬を生きること。肩に力の入らない生き方のほうが、この先ストレスも少なくなるだろうし、何より、カッコいい、という思いが今のところ勝っていて、たぶんわたしは来年も、月間ブロック手帳にすると思う。