●往年の映画女優な気分になる UNIQLO:C トレンチコートのクラシック度

2023年10月15日日曜日

コート ユニクロ

UNIQLO:C のコレクションで一番興味があったのはトレンチコートだ。デザイナーのクレア・ワイト・ケラーさんが各サイトのインタビューで、キーアイテムとして必ず言及されるのがトレンチコートだった。

参照:VOGUE JAPAN

2023-24年秋冬のローンチコレクションは、計34点からなる凝縮されたラインナップで、その多くはデザイナーがジバンシィで手がけたデザインや、それ以前のクロエ(CHLOÉ)での6年間を反映している。「流動性、動き、フェミニンさ、それらが鍵となりました」とワイト・ケラー。「でも、私のイギリス的な感性や、ジェンダーにとらわれないスタイル、アティテュードも取り入れたいと思いました」

キーアイテムとなるのは、トレンチだ。キャンペーンビジュアルではゆとりを持たせるためにサイズアップしているが、クラシックに仕立てられており、チェックのライニングとギャバジンツイルのコントラストが絶妙な立体感を与えている。

それもそのはず、メーガン妃のロイヤルウェディングドレスを担当したことでも知られるクレア・ワイト・ケラーは、英国人だ。

トレンチコートというものがなんたるか、というのがDNAに刻み込まれているはず、そんな方が、ユニクロと一緒に、ワタシのような庶民のために作ったトレンチコートをやっぱり見たい、触りたい、着たい、ということで試着してみた。

ワタシがトレンチコートを選ぶときまず気にするには生地だ。公式ページには「コットン100%のツイル素材」とある。生地がちょうどよい厚みで、大きめな襟がしっかり立ち上がる。生地の張り感が好きだ。

トレンチコートと言われて、思い浮かぶ主なディテールが、ほぼ揃っている。

例えば、過去の「ユニクロユー」のトレンチコートや、デザインされたトレンチコートでは、省かれることのある、

肩章(エポレット)、動きやすさのための後ろのインバーテッドプリーツ、袖口のベルト、前肩から胸にかけてつけられる当て布(ガンパッチ)、チェック柄の裏地がちゃんとある!

と、感動したけれど、大好きなアンブレラヨーク(雨水が服の中に入るのを防ぐため肩から背中にかけて二重になっている布)がない。ちょっと失望した。

というのも、この背面上部の2重になっているヨークがあるのとないのでは、ヨークの大きさと仕様にもよるけれど、横から見た印象が違う。

アンブレラヨークがあることで、バックスタイルとサイドシルエットに、陰影と立体感が生まれる。

それでも、過去のユニクロのトレンチコートの中では、かなりトラディショナルなトレンチコートだ。

身長171センチ、体重57キロのワタシが羽織って、Mサイズがちょっと大きめに感じ、Sサイズで、肩の幅がちょうど良い感じ。

店頭にはないので試していないが、XSサイズも着られそうだった。通常わたしは、コート、セーター、シャツ類は、XLサイズ。

気に入ったのは、袖付けのデザインだ。スーツなどで見られる一般的な普通袖(セットインスリーブ)が採用されている。

普通、トレンチコートはラグランスリーブとセットインスリーブ、2つのタイプがある、着やすさはラグランスリーブの方が上だ。袖部分が、肩と一体化してデザインされている。

ゆえに、袖を通すときに感じる窮屈さとは無縁、分厚いセーターなど楽々着こめるが、時にモッサリ感はでる。

こちらは、ユニクロレディースのラグランスリーブのステンカラーコート。

手持ちの古着レディースアクアスキュータムトレンチコートはラグランスリーブのタイプ。


ユニクロ:Cのトレンチコートは、セットインスリーブ。つまり袖が、肩のアームホールに沿って付けられている。

普通、この場合、上述のラグラン袖に比べて、腕を通すとき窮屈に感じるけれど、このトレンチコートは、袖付けのアームホールがゆったり設計されていて、らくらく腕を通すことができる。

S、M、Lのサイズは、通常より1サイズから2サイズ大き目な感じだ。でも近年のトレンチコートに見られるようなオーバーサイズとは違う。クラシックなレディーストレンチコートのような着方ができるのだ。









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