2023秋冬 UNIQLO and JW ANDERSONが発売中だ。同コレクションがスタートしたのは2017年秋冬だった。
当時、SNSに大量に露出したタータンチェックとオレンジベージュ生地のリバーシブルトレンチコートが、わたしも猛烈に欲しくなり、
その存在に気付いたその日に、ユニクロ銀座店に行き手に入れたのが、懐かしく思い出される。
2018年1月のセール中だったので、14900円→税抜7990円で購入できた。ユニクロ銀座店では、ラックにコートが大量に掛かっていた。
多くの海外の観光客に混じって、鏡の前で何度も着たり脱いだり試着を重ねた末に買った。
その時の購入、着用記録を旧ブログに記している。
2018年のワタシが書いたブログによると、このコートは少なくとも12回は着用しており、12回目に着た直後に、ひとめにつくタータンチェック側で着ることに大分慣れた、と書いている。
にもかかわらず数年後、定期的な服の見直しのとき処分した。
大手リサイクルショップに持ち込んだが、染みついた汚れを理由に値が付かなかったので、燃えるごみの日に、45Lゴミ袋に入れて処分した。
このトレンチコートを着続けられなかった最大の原因は、樹脂加工生地のコワコワ感だった。マッキントッシュのゴム引きコートに似た生地だった。
当時製品についていたタグには
〜樹脂加工品は、時間の経過と共に、空気中の湿気や紫外線、熱や汚れなどにより、約3年で劣化(剥離・べたつき)します〜
と注意書きがあった。
詳しいことはよくわからない。でも、裏地と表地を縫い合わせることなく一体化する技術らしい。
このコートは羽織ったとき、コートの形がそのまま肩に乗っかる感じがした。一般的なトレンチコートの、着用回数に応じて次第にカラダに添い、特に襟元がクタッとする感じが、とても好きだ。
たぶんワタシは、その感覚を味わうためにトレンチコートをせっせと着ていると言ってもいい。
なので、10回以上着ても、パリッとした襟元とシルエットそのまま、歩く度にコート全体がゆれる感じに、馴染めなかった。
タグの注意書きの「約3年で劣化」を超えて、3年、5年と着続けていれば、また違った経年劣化が楽しめたのかもしれず、そこまで辛抱しなかったのが悔やまれる。