松山千春は現在69歳、「季節の中で」や「長い夜」がブレークした頃を覚えてる世代だけどそれほど興味はなかった。
2025年、1981年6月日比谷野外音楽堂のライブ、「ザ・ベストテン」で中継された映像を見た。
20代後半の松山千春が、両膝を左右に屈伸させ前かがみになって歌う姿と、透明で繊細な声に心を奪われた。
あれから40年余り、少年のような儚げなルックスは風化して、港区のタワーマンションに住んでいる仙人のような風貌になってしまった。
ルックスだけではなく歌い方や声量も、著しく変化している。
日比谷野外音楽堂、1981年の松山千春に恋する感情を、2025年の松山千春に移行させるのに少々時間がかかった。
終始一貫して北海道足寄に住民票を置き、北海道から発信し続けるこの人の生き方、薄毛になったらきれいさっぱりスキンヘッドにし、金鎖、高級腕時計、ルイヴィトンのモノグラムスーツ、ヴェルサーチなど、ギラついた服に身を包み、楽しそうに喋り、唄う姿を見るにつれて、
この人は、どう見えるか、ということよりも、何よりも、自分自身が何を着たいのか、どうありたいのか、ということに、重点を置いている人、だと悟った。
現在の松山千春が歌う姿に、若い頃のルックスと声は重ならない。でも、歌う表情は当時のまま、この人の本質は変わってない、と、言動を見ると伝わる。そこが松山千春の魅力、生まれて初めてファンクラブに入ってしまったわ。
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