先月のこと、突然に、松山千春が、1982年札幌真駒内5万人ライブで「長い夜」を唄う様子に心を奪われた。
以来、わたしは、ついに、外出先でも有線イヤホンをつけ(充電必至のワイヤレスなんて大嫌い)松山千春を聞く生活に突入した。
最近は、日常でほとんど積極的には音楽を聴いてこなかった。わざわざ聴かなくてもどこへ行っても音楽や音が飛び込んでくる。
そういえば、ユニクロでサザンオールスターズが流れる前は、サザンの音楽、常に酔っぱらっているような詩の世界と唄い方が好きだった。
でも、テレビCMやユニクロ店内でサザンの音楽が、繰り返し流れるようになってからは、聞きたくなくなった。サザンにUNIQLO色が付いてしまった。
ユニクロが嫌いなわけじゃない。ユニクロの服がこの世からなくなったら大変困る。ワタシ的に、何がUNIQLO以前と、UNIQLO後で、変わったかと言えば、余計なデザインなしのTシャツ、セーター、シャツ、が、色違いで手に入れられるようになったことだ。
その昔、柳井会長が、我々は服の部分を売っている、と言っていたけれど、ほんとその通りでになった。
ブランドの嗜好に染まってない、基本のパーツとしての服を、色違い、素材違い、サイズ違い、で提供することで、買う人は、意図しないデザインから解放される。
UNIQLO前は、例えばネイビーのセーターが欲しい、として、いざ探すと、確かに、ネイビーのセーター自体はあちこちのブランドで取り扱っているから、割に簡単に見つけることができる。
でも、ラルフローレン調のワンポイントなしのデザインはなかなか見つからなかったり、見つかってもメンズに限られ、サイズが合わない、とか、
かと言って、レディースに行くと、その時の流行に沿った丈の短いものや、襟開きの広いボートネック、とか、レディースでベーシックなモノを見つけるのは難しかった。
結局、ワンポイントが嫌だけど妥協して、なんちゃってワンポイント、赤の刺繍入りセーターを着たりしていた。
最近のUNIQLOはコラボモノも豊富、目先の違う新製品も大量に投入されている。それでも、ベーシックなトップス、ボトムス類は、毎年マイナーチェンジしつつ、カラーバリエーションは昔ほどはないにしても、黒、紺、白、茶、ベージュなど基本カラーは、レディース、メンズともに揃う、とても嬉しい。
80年代、90年代、普通のシャツやセーターが見つからなくて、四苦八苦した頃と比べると夢のような時代。
そんな風に、いつでも手に入れやすい価格で、サイズ違いの良質な服が手に入る時代なのに、カラダに合ってない、体型に合ってない服を着ている人が多いのは不思議。
0 件のコメント:
コメントを投稿