あまりに昔のことでうまく思い出せないけれど、学生の頃はもっと簡単だった。なにしろ、毎日学校で顔を合わせているわけだから、
今日放課後、どっか行く?
そうだね~で、すんだ。
ところが、最近では、突然誘って応じてくれる人は激減し、突然誘われることも、ほとんどない。
まずはlineやメッセージで、時候の挨拶からはじまり、そろそろご飯でもいかがでしょう?と誘ってみる。
すると大抵、今月はだめだけど、来月なら大丈夫とか、具体的に空いている日にちを教えてくれる人、
こういう人は、間違いなく誘われて嬉しいと思ってくれているはずで、こっちとしても、明日にでもご飯食べに行きたい気持ちをぐっと抑えて、
嬉しい!では、〇日は、いかがでしょう?
と具体的に食事の約束が決まる。
ただしこういう明瞭なケースはまれ。
ワタシと食事どころではない友人は、大抵返事をしない。
でも旧知の仲だったりすると、忘れかけたころに誘ってくれたり、悪気なくそのまんま、だけど、友達、という人の方が増えてしまった。
それもこれも、お互い相手の生活が見えてないからだ。どういうタイミングで誘っていいのかわからずいつしか疎遠になっていく。
仮に、友達=お互い思いついたときに、気軽に誘い合える人、
だとすると、現在ワタシには友達はほとんどいない、ってことに気が付いてしまった。
東京で暮らして30年以上たって思うことは、結局、最後はたったひとり、ということ。
その覚悟がないと、定期的に順番に誘って、知人友人の輪を保たなくては、という気持ちになりがちなのだ。
必要以上に干渉しない、不幸、病気、事故、に見舞われても、お互いに一切が片付いてから事後報告、という土地柄。
これを理解し、覚悟を決めるまで時間がかかった。でも、そんな都会の空気に憧れて住み着いているのだから、今さらだけど、家族に頼っている心持を、結局はひとり、と腹を括る、意外にサバサバして良いかも。
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