今年の3月に映画「嵐が丘」を見るために川崎駅東口の「チネチッタ」に行ったら、混沌とした川崎駅東口の街中に、イタリア中世の城壁の街を再現した商業施設の「ラチッタデッラ」が唐突に現れた。
川崎駅西口直結の巨大商業施設の「ラゾーナ」とは違い、入っているレストランや店舗もそれほど多くはない。
もっともメインは、日本発のシネマコンプレックスの12スクリーンを擁する「チネチッタ」だからそもそも目的も成り立ちも違う。
「チネチッタ」は、元をたどれば、美須鐄・みすこう・1887(明治20)年~1972(昭和47)、という人が、1922年に、日暮里駅前に映画館「第一金美館(だいいちきんびかん)」を開業し、その後「金美館チェーン」という映画館チェーンに発展させたのがはじまり、だという。
その後、1937年、川崎駅東口に「川崎銀星座(かわさきぎんせいざ)」をオープン。これが川崎映画街の第一歩だった。京浜工業地帯の一角をなす川崎の工場労働者のために映画館を作ったのだ。
川崎の街とラチッタデッラの異世界感が不思議な調和を成していて、そこらの商業施設とは違う空間を作り出しているのが気になる。
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